原因:のこ刃の扱いかた
のこ刃を新品に付け替えてから斜断が始まった場合は、のこ刃のならし切断をしていない
場合がほとんどです。使用説明書を読み、ならし切断を行ってください。
※一般的には最軽荷重で細い丸棒やパイプなどを2~3口切断します。
原因:セリ(のこ刃をベアリングで抑えるガイド部)調整不良
セリの調整が狂っている。僅かな調整でも切断結果には大きな影響がでます。
原因:セリ部ベアリング磨耗
バンドソーには多くのベアリングが使われていますが、全てが消耗品です。
セリ部ベアリングは常にのこ刃と接触しているので磨耗が早く、磨耗が進むと遊びが
大きくなるため斜断が発生します。
原因:のこ刃の選定まちがい
薄肉ステンレス管などを切断する際は、メーカー標準の14山・18山では目が粗すぎるため
斜断が発生します。必ず24山などの目の細かい刃を使用し、荷重調整も最も軽い荷重に
セットして切断する必要があります。
原因:平バイスでパイプを切断している
平バイスはアングルや角材の切断に適しますが、パイプには不向きです。
特に長尺の場合は、適切な受台を使用しないとワークが自重で浮き上がるため斜断に
なりがちです。
原因:本体・ベース分離式小型バンドソーを使用している
解体作業に使用する場合などは便利ですが、その小型軽量さが切断精度では不利になります。
元来可搬式バンドソーには溶接できるような切断精度はありませんが、より顕著に現れがち
です。
原因:切断部材の問題
例えば塩ビ管・耐火2層管などは通常の刃ではうまく切れません。
加えて塩ビ管はクランプした段階で変形しますから、まっすぐには切れません。
耐火2層管も同様です。しかもこちらは塩ビのカスに加えて粉塵も発生します。
モーターが吸い込んでしまい、故障の原因にもなりますのでお勧めしません。